ホスティングサービス

電子メール~セキュリティ制限

セキュリティ制限について

TikiTikiホスティングサービスのサーバは使用するプロバイダやネットワークを制限しておりませんので、インターネットに接続されていればどのプロバイダやネットワークを使用してもご利用いただけるようになっています。このようなメールサーバでは、何らかのセキュリティ対策が取られていないと第三者による不正なメールの中継に使用される危険があります。

TikiTikiホスティングサービスのサーバでは「POP before SMTP」「SMTP Authentication」という2種類の認証方式でメール送信制限を行い、お客様のTikiTikiホスティングサービスのサーバが不正に使用されることを防止しています。

制限の概要

制限を行っているのは、メールの送信についてのみです。受信に関してはパスワード認証によってセキュリティが確保されておりますので、特別な制限はありません。

メールの送信を行うためには、POP before SMTPかSMTP Authenticationのどちらかの方法で認証を行う必要があります。どちらか一方を利用すれば、メールを送信することができます。

SMTP Authenticationに対応しているメールソフトをご利用のお客様は、SMTP Authenticationで制限を回避することをおすすめします。SMTP Authenticationに対応していないメールソフトをご利用のお客様は、POP before SMTPを利用してください。 それぞれの詳しい制限内容と利用方法につきましては、以下のそれぞれの項目を参照してください。

SMTP Authenticationについて

一般的にインターネットのメールは受信を行う時にのみアカウントとパスワードの認証が行われ、送信時に認証は行われません。しかしSMTP Authenticationは送信時にもアカウントとパスワードの認証を行い、認証が正常に行われた場合のみサーバがメールの送信を許可します。

認証に使われるアカウントとパスワードは、受信の時に使われるものと同じ管理者用アカウント/管理者用パスワードか、ユーザ用アカウント/ユーザ用パスワードです。「SMTP Authentication」対応メールソフトに適切な設定を行うことでメールを送信することができます。

SMTP Authenticationはさらに細かく方式がわかれており、主に「AUTH-LOGIN」と「CRAM-MD5」の2つの認証方式があります。TikiTikiホスティングサービスのサーバが対応しているのは現在のところAUTH-LOGIN方式のみとなっており、CRAM-MD5方式には対応していません。弊社で確認済みのAUTH-LOGIN方式でのSMTP Authentication対応メールソフトは以下の通りです。

Windows Outlook 2000
Outlook Express 4.0
Outlook Express 5.0
Netscape Messenger 4.05
Netscape Messenger 4.7
EdMax 2.67
Datula 1.22.06
Mac OS Outlook Express 5.02<
Netscape Messenger 4.5

SMTP Authenticationの使用方法

SMTP Authenticationを利用するには、上記の表に書かれているようなSMTP Authentication対応メールソフトにあらかじめ適切な設定を行う必要があります。設定方法はソフトごとに異なっておりますので、以下の設定手順を参考に設定を行ってください。

なお、以下の設定は通常のメールの設定を完了させた後で行ってください。メールの設定がお済みでない場合は、オンラインマニュアル - [電子メール] メールソフトの設定 のページをご参照いただき、通常の設定を済ませてから以下の手順に沿って設定を行ってください。

Windows Outlook 2000 ・ Outlook Express 4.0/5.0

  1. メニューバーのツールからアカウントを選択してください。
  2. メールタブをクリックして開き、表示されているアカウントを選択してプロパティボタンをクリックしてください。
  3. サーバタブをクリックして開いてください。
  4. [送信メールサーバー]欄の「このサーバーは認証が必要」にチェックを付けて設定ボタンをクリックしてください。
  5. 表示された画面で受信メールサーバと同じ設定を使用するにチェックが付いていることを確認して、OKボタンをクリックしてください。

    トレンドマイクロ株式会社様の「ウイルスバスター」をご利用になっているお客様へ

    「ウイルスバスター」のメール検索機能をご利用の場合、メール受信用アカウントの内容が変更されることがあるため、「受信メールサーバーと同じ設定を使用する」にチェックを付けると送信できなくなってしまうことがあります。
    「ウイルスバスター」のメール検索機能をご利用の場合は、「次のアカウントとパスワードでログオンする」にチェックを付け、アカウント名の欄にお客様のアカウント(管理者用アカウントのadmin、またはユーザ用アカウント)、パスワードの欄にそのアカウントのパスワードを入力します。「パスワードを保存する」にはチェックを付けておくことをおすすめします。「セキュリティで保護されたパスワード認証でログオンする」はチェックが外れた状態にします。

  6. OKボタンをクリックして設定画面を閉じてください。

Windows Netscape Messenger 4.05

特別な設定は必要ありません。メールの送信時にパスワードの入力を要求される場合がありますので、その場合は設定したアカウントのパスワード(管理者用パスワードまたはユーザ用パスワード)を入力してください。

Windows Netscape Messenger 4.7

  1. メニューバーの編集から設定を選択してください。
  2. [カテゴリ]欄のメールとグループの中からメールサーバを選択してください。
  3. 右側に表示された[送信メールサーバー]欄の送信メールサーバのユーザ名に設定したアカウント(管理者用アカウントまたはユーザ用アカウント)を入力してください。
  4. OKボタンをクリックして設定画面を閉じてください。
  5. メールの送信時にパスワードの入力を要求される場合がありますので、その場合は設定したアカウントのパスワード(管理者用パスワードまたはユーザ用パスワード)を入力してください。

Windows EdMax 2.67

  1. 画面左側に表示されているフォルダのツリー表示から、設定を変更するアカウントのメールボックスを選択してください。
  2. メニューバーのオプションからアカウント設定を選択してください。

  3. 基本タブの[オプション]欄にあるSMTPサーバは認証が必要にチェックを付けてください。「CRAM-MD5で認証」にはチェックを付けないでください。

  4. ユーザIDの欄に使用するアカウント(管理者用アカウントまたはユーザ用アカウント)を入力してください。

  5. パスワードの欄に入力したアカウントのパスワード(管理者用パスワードまたはユーザ用パスワード)を入力してください。

  6. OKボタンをクリックして設定画面を閉じてください。

Windows Datula 1.22.06

  1. 画面左側に表示されているフォルダのツリー表示から、設定を変更するアカウントのメールボックスを選択してください。
  2. メニューバーの設定からアカウント毎を選択してください。
  3. SMTPタブをクリックして開き、ユーザ認証を必要とする(SMTP Authentication)にチェックを付けてください。
  4. OKボタンをクリックして設定画面を閉じてください。

Mac OS Outlook Express 5.02

  1. メニューバーのツールからアカウントを選択してください。
  2. メールタブをクリックして開き、表示されているアカウントを選択して編集ボタンをクリックしてください。
  3. アカウントの設定タブの[メールの送信]欄にあるここをクリックして詳細な送信オプションを指定ボタンをクリックしてください。
  4. SMTPサーバで認証を必要とするにチェックを付け、ラジオボタンはメールサーバと同じ設定を使用するを選択してください。
  5. 左上の小さな■ボタンをクリックして詳細設定を閉じてください。
  6. OKボタンをクリックして設定画面を閉じてください。

Mac OS Netscape Messenger 4.5

  1. メニューバーの編集から設定を選択してください。
  2. [カテゴリ]欄のメールとニュースグループの中からメールサーバを選択してください。
  3. 右側に表示された[送信メールサーバー]欄のメールサーバのユーザ名に設定したアカウント(管理者用アカウントまたはユーザ用アカウント)を入力してください。
  4. OKボタンをクリックして設定画面を閉じてください。
  5. メールの送信時にパスワードの入力を要求される場合がありますので、その場合は設定したアカウントのパスワード(管理者用パスワードまたはユーザ用パスワード)を入力してください。

POP before SMTPについて

POP before SMTPでは以下の条件を両方とも満たしている場合のみメールの送信を許可し、どちらか一方でも条件に該当しない場合はサーバがメールの送信を拒否します。

  • 直前(最短5分、最長10分以内)にメールの受信動作を行っている。
  • 受信動作を行った時と同じIPアドレスのコンピュータからメールを送信している。

実際にメールが届いているかいないかにかかわらず、受信動作(メールチェック)を行うことにより5~10分間制限が解除されます。メールの送信は、メールの受信を行ってから5分以内に行ってください。受信を行ってから5分間は確実に制限が解除されます。5~10分程経過すると、再度制限がかかり送信ができなくなりますので、ご注意ください。

TikiTikiホスティングサービスのサーバからメールの受信を行えるということはそのサーバにアカウントを持っている正規の利用者ということになりますので、サーバは送信の直前に受信が行われているかどうかを確認することによって、メールを送信しようとしているコンピュータの利用者が正規の利用者であるかそうでないかを確認しています。

メールの受信を行わずに送信を行おうとしたり、受信を行った時のIPアドレスとは違うIPアドレスを使用しているコンピュータから送信を行おうとすると、サーバは「553 sorry, that domain isn't in my list of allowed rcpthosts (#5.7.1)」 というエラーを返し、メールの送信を拒否します。

POP before SMTPの使用方法

POP before SMTPはSMTP Authenticationとは違い、SMTPとPOP3に対応している一般的なメールソフトであればどのソフトでも使用することができます。以下の2つの条件を満たしていれば、制限を回避してメールを送信することができます。

  • メールの送信を行う直前に一度受信動作を行ってから送信を行う。
  • ダイヤルアップ接続で使用している場合は、受信を行った後ダイヤルアップ接続を切断せずにそのまま送信を行う。

ダイヤルアップ接続の場合は、一度回線を切断して接続しなおすとほとんどの場合割り当てられるIPアドレスが変わりますので、制限を回避できなくなります。受信を行った後に自動的に回線を切断する機能を持っているメールソフトの場合は、自動切断機能を無効にしておかないと制限が回避できなくなりますので、ご注意ください。

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