四月号
   
●卯月の意味
 卯の花月、種の植え月などの説がある。新暦でこそ四月は春の盛りであるが、本来は旧暦月の称え名であるから、卯の花の咲く初夏、田植えの季節を指していることになる。古来日本人は花の咲くのを見て神霊を感じ、稲の吉凶を占い、花の散るのを見ては疫病の到来を警戒し祭事を行ってきた。その意味で、卯の花は日本人にとっては桜の花と同様に、神霊や祖霊の象徴であり、季節の変わり目を知らせる聖なるしるしなのであった。

●和風月名の由来

一月 睦月(むつき) 睦み合う月
二月 如月(きさらぎ) 衣(き)を更に着る
三月 弥生(やよい) 弥(いや)生(おい)
四月 卯月(うづき) 卯の花の月、植え月
五月 皐月(さつき) 早苗(さなえ)月
六月 水無月(みなつき) 雷(かみなり)月、田水の月
七月 文月(ふみつき) 稲見る月
八月 葉月(はづき) 南風(はえ)月
九月 長月(ながつき) 夜長月
十月 神無月(かんなづき) 神嘗月(かんなめ)月
十一月 霜月(しもつき) 霜降る月
十二月 師走(しわす) 為(し)果つ

●四月の祭典行事

・四月三日 午前八時半
 神武天皇祭
<人皇初代神武天皇の御命日。奈良の畝傍御陵や宮中皇霊殿で祭典が行われるため全国の主な神社でも遥拝式を行う>
 
・四月上旬 午後二時
 先帝祭児童生徒書画文芸展
<先帝祭協賛行事。山口県下の小中高生から募集した約七千点の作品の中から入選作が赤間神宮内に展示され表彰式を挙行する>
 
・四月二十四日 午前十時
 先帝祭献茶式
<先帝祭協賛行事。表千家久田宗也宗匠奉仕。表千家同門会はじめ約千名の関係者が参列。宗匠のお点前により御神前にわび茶を献納する>
 
・四月二十四日 午後六時半
 源平シンポジウム
<関門地区を中心とする源平の歴史をあらゆる角度から掘り起こし、郷土の歴史に対する市民の関心を高めていくことをめざして、毎年各分野の優れた講師を招いて開催している。>
 
・四月二十九日 午前八時半
 昭和天皇御誕辰百年祭
<昭和天皇お誕生日。いわゆる緑の日であるが、当神宮では宮中皇霊殿を遥拝する>
 
・四月二十九日 午後一時
 源平剣道大会
<先帝祭協賛。源平武者追悼のため行う>
 
・四月下旬の日曜日 午前十一時より  紅石稲荷神社にて
 紅石稲荷神社春季大祭
<稲荷の神に感謝する春の大祭。>