「ロボットコンテスト 2000」
参加ロボット製作上の留意事項及びルール

[中学生]
1.ロボット製作上の留意事項
 
(1) 材質は問わないが、廃材などを活用し経費をできるだけ節約することが望ましい。
(2) 競技に参加して、十二分に活動できる新鮮でユニークなメカが望ましい。

2.ロボットに関するルール
 
(1) ロボットの外形寸法は、競技開始前 縦70cm×横70cm、高さ250cm以内とする。競技開始後はこの限りでない。
(2) ロボットの機能を分担させるため、複数のロボットに分離させても良い。
(3) ロボットの総重量は、コントロール装置(リモコン・ラジコン機)、コード(リモコン機と本体間他)、電池などすべてを含めて10キログラム以内であること。ただし、ロボットに装着されない競技台の外にある電源装置は重量の対象外とする。
(4) 動力源は電気とし、競技開始前に電気以外の形でエネルギーを蓄積してはならない。電気は交流・直流および両者の併用でもよいが、全消費電力は100ワット以下とする。消費電力の検査は、申込書の所定記入事項によるほか、必要に応じて競技当日の動作確認(デモンストレーション)時に行う。
(5) モーターの個数は自由とするが,申込書にモーターの種別・個数・電圧・電力を明記すること。ただし、電力合計欄は単一モーターの消費電力に個数を乗じた値を記入すること。
種 別個 数電 圧電 力
    
    
合計ワット
(6) 交流利用の場合、会場では100Vが利用できる。これを変圧して使用してよい。直流利用の場合、電池・バッテリー・直流定電圧装置などいずれを使用または併用してもよい。
(7) ラジコンを使用する場合は、使用予定周波数を申込書に明示すること。同一周波数で申請があった場合は,双方に連絡して調整する。なお、ラジコン使用者は、いかなる理由であっても競技中のロボットの妨害となる電圧は発してはならない。
(8) 水及び圧縮空気の利用は禁止とする。

3.競技ルール
 
R1.競技者は、主催者が定めるゼッケンをつけたコントローラー1人とコード等を保持する補助者1人とする。補助者はロボットを操作することはできない
競技中に競技場内に入れるのは競技者のみとする。
競技者は競技台の中及び競技台の間(30cm)に入ってはならない。
競技台内及び競技台の間に入った場合は失格とする。
リモコン機の場合、コードが競技台上のロボット以外の物に接触しないよう注意すること。故意に物に触れたと見なされた時は失格とする。

R2.1回戦は予選とし、各チーム1回の競技を行い得点の多い順に上位10チームを選出する。残りのチームは2回目の競技を行い、1回目と2回目の合計点の多い順に上位6チームを選出する。同点などにより順位を決定できない場合には抽選を行う。
以上の16チームが2回戦に進出し、2回戦以降はトーナメント方式により競技を行う。
2回戦の組み合わせは、1回戦の1位チームと16位チーム、2位チームと15位チーム、以下同様にして、8位チームと9位チームまで、合計8組の対戦とする。

R3.競技のスムースな進行を助けるため、他者が競技中に次競技者は定められた待機場所でロボットの調整を行い、セットアップの合図により速やかに待機場所から指定の競技台にロボットをセットする。
セットアップの合図から30秒後に、競技開始の合図により競技を開始し、競技時間は3分間とする。

R4. 定められたゴールに置かれたピン球および積み木による得点の合計点の多い方を勝者とする。
(1)ピン球による得点は次の表に定める。
外ゴール内ゴール
白 球10白 球20
黄 球-20黄 球-40
青 球30青 球60
(2)積み木による得点は次のように定める。
  積み木台上に水平に積み上げられた積み木のみを得点対象とする。
積み木台上の積み木は1個50点とする。
赤の積み木は2段目以上に積み上げることにより100点加算する。
段が上がる毎に100点を加算する。
  得点例: 例として、積み木台に29個すべて積み上げれば、50×29=1450
赤い積み木1個が3段目にある場合200点の加算となり、
1450+200=1650点となる。
(3)同点の場合は、まず積み木の得点の多い方、次に積んだ段数の多い方を優先する。これ以外は「じゃんけん」により2回先勝チームを勝者とする。再競技は行わない。
(4)ロボットに接触しているピン球及び積み木は得点対象とはならない。
(5)積み木台は可動であり、競技台上で動かしてもかまわない。

R5.スタートの時、70cm×70cmのスタートライン枠から空中部分も含めてロボットがはみ出さないこと。

R6.空中部分も含めて、相手の競技台にロボットが進入したら失格とする。

R7.競技台からロボットが完全に出たら失格とする。子機も同様とする。

R8.競技台外に出たピン球及び積み木はデッドとする。

R9.自分の競技台に入った相手のピン球及び積み木は自分の物とする。

R10.コードを使って直接ロボットを動かしてはならない。

R11.競技開始時にやむを得ず競技台外で修理中のロボットは、競技が開始されていてもそのまま修理を継続可能とする。
ロボットを競技台へ入れる場合は〔START〕枠内へ置き、そこからの競技開始とする。
競技開始後に不具合が生じた場合、ロボットに直接手を触れて手直しをしてはならない。ただし、コントローラ、電源等の競技台外の装置は手直ししても良い。これができるのは競技者のみとする。

R12.競技者の原因によって機械的損傷や汚れなど、競技台及び競技台上の物が競技開始前と著しく異なる状態になったときは失格とする。